小倉貴久子 活動の記録

2020年

◯1月25日 浜松市楽器博物館

浜松市楽器博物館友の会 コンサート ヴァイオリンとヴァルターのフォルテピアノで贈るベートーヴェンの情熱

共演:原田 陽(ヴァイオリン)

L.v.ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ 第3番 変ホ長調 作品69、第5番 ヘ長調 作品24「春」、創作主題による32の変奏曲 ハ短調 WoO.80

○2月8日 横浜みなとみらいホール 小ホール

SCHUBERTIADE IN YOKOHAMA 清水 梢&小倉貴久子

共演:清水 梢(ソプラノ)、朝岡 聡(ナビゲーター)

F.シューベルト:「月に寄せて」「野ばら」「漁師の歌」「臨終を告げる鐘」「初めての喪失」「糸を紡ぐグレートヒェン」「春に」「あなたは憩い」「ガニュメート」「春の信仰」「さすらい人の夜の歌」「音楽の寄せて」、4つの即興曲 D899 全曲

○3月1日 インターネット・ライブ中継

第44回 ピティナ・ピアノコンペティション課題曲説明会

小倉貴久子担当:ソロ部門 A2〜D級 クラシック部門

 

●4月18日 ピアノ音楽誌〈ショパン5月号〉

特集 不思議な魅力〈古楽器の世界〉

〈古楽器4種の神器〉「クラヴィコード」「チェンバロ」「タンゲンテンフリューゲル」「フォルテピアノ」、コラム「演奏家が語る古楽器の魅力〜フォルテピアノとの人生は喜びでいっぱい」、誌上レッスン:モーツァルト ピアノ・ソナタ イ長調 K.331 第3楽章〈トルコ行進曲〉の執筆

 

●4月25日 ソナチネ音楽帳◉古典派前期/古典派後期 出版

小倉貴久子編 解説付 New Edition 音楽之友社

 

●5月20日 ムジカノーヴァ6月号

今月の1曲 誌上講座2 演奏・指導法

古典派時代の演奏習慣やアーティキュレーションを知り、演奏に活かしましょう

 

●5月25日 音遊人 2020 Summer 偉大なる楽聖、ベートーヴェン(ヤマハミュージックジャパン)

「ピアノの進化とともに曲想を広げていったベートーヴェン」

アクション・音域の説明〜ボン時代〜ウィーン前期〜ウィーン中期〜ウィーン後期

 

●6月28日 NHKラジオ第1

〈音楽の泉〉「アルルの女」

小倉貴久子のCD《アルルの女》から〈アルルの女〉間奏曲「メヌエット」、〈ラインの歌〉から「夜明け」と「ボヘミア女」が放送されました。

☆7月8日 北とぴあ さくらホール

シリーズコンサート〈ショパンの愛したピアノたち〉ショパンをとりまくパリのサロン音楽(小倉貴久子と巡るクラシックの旅 vol.2)

共演:若松夏美・原田 陽(ヴァイオリン)、成田 寛(ヴィオラ)、島根朋史(チェロ)、西澤誠治(コントラバス)

R.シューマン:《謝肉祭》作品9より「ショパン」、J.N.フンメル:ハンガリー風ロンド 作品107-6、F.カルクブレンナー:ロマンスと華麗なロンド へ長調 作品96、F.リスト:《パガニーニ大練習曲集》より「ラ・カンパネラ」

F.ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66、ワルツ 変ニ長調 作品64-1「仔犬」、華麗なる大円舞曲 イ短調 作品34-2、ノクターン 変ホ長調 作品9-2、ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11〜ドイツ初版に基づく弦楽五重奏伴奏付き〜

○8月28日 浜松市楽器博物館(天空ホール)

音楽講座〈ベートーヴェンの謎〉第3回 ベートーヴェンと恋人・友情:ブレンターノ家の人々をめぐって

共演:平野 昭(講師)

L.v.ベートーヴェン:ピアノソナタ 第14番「月光」作品27-2 嬰ハ短調ほか

○9月5日 アクトシティ浜松 音楽工房ホール

浜松市楽器博物館開館25周年記念 ベートーヴェン生誕250周年記念 企画展 ピアノの謎・人物の謎・名曲の謎〜知られざるベートーヴェン〜 関連イベント

ピリオド楽器で奏でる ピアノ三重奏曲第7番「大公」

共演:若松夏美(ヴァイオリン)、鈴木秀美(チェロ)、鶴田雅之(司会)

L.v.ベートーヴェン:メヌエット 変ホ長調 WoO82、ヴァイオリンソナタ 第4番 イ短調 Op.23、チェロソナタ 第4番 ハ長調 op.102-1、三重奏曲 第7番 変ロ長調 Op.97〈大公〉

◯9月24日 東京文化会館 小ホール

日本モーツァルト協会第621回例会 〜いま蘇る18世紀の響き〜

共演:塚田 聡(ホルン)

ピリオド楽器使用室内オーケストラ

若松夏美・荒木優子・原田 陽・廣海史帆・天野寿彦・山内彩香(ヴァイオリン)、丸山 韶・佐々木梨花(ヴィオラ)、島根朋史(チェロ)、西澤誠治(コントラバス)、前田りり子(フルート)、三宮正満・荒井豪(オーボエ)、岡本正之・鈴木禎(ファゴット)、大森啓史・藤田麻理絵(ホルン)、川田修一・大西敏幸(トランペット)、塩田拓郎(ティンパニ)

W.A.モーツァルト:ピアノ協奏曲 第3番 ニ長調 K.40、ピアノ協奏曲 第16番 ニ長調 K.451、ホルン協奏曲 第1番 ニ長調K.412+K.514 (386b)、ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調 K.467

◯10月1日 スペースDo(管楽器専門店ダク地下)

《Dac Flute 特別企画》神田寛明・小倉貴久子 デュオコンサート

共演:神田寛明(トラヴェルソ・モダンフルート)

G.F.ヘンデル:フルートと通奏低音のためのソナタ ト長調、G.P.テレマン:無伴奏フルートのためのファンタジー 第7番 ニ長調、M.ブラヴェ:フルートと通奏低音のためのソナタ ニ長調、J.S.バッハ:フルートと通奏低音のためのソナタ ホ短調

C.P.E.バッハ:ハンブルガー・ソナタ ト長調、F.クーラウ:無伴奏フルートのためのファンタジー ニ長調、W.A.モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ ホ短調

◯10月5日 東京文化会館小ホール

ピリオド楽器で聴くベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ集第1夜

共演:桐山建志(ヴァイオリン)

L.v. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ニ長調 op-12-1、第3番 変ホ長調 op.12-3、第2番 イ長調 op.12-2、第4番 イ短調 op.23

○10月12日 東京文化会館小ホール

ピリオド楽器で聴くベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ集第2夜

共演:桐山建志(ヴァイオリン)

L.v. ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第8番 ト長調 op-30-3、第5番 ヘ長調 op.24「春」、第6番 イ長調 op.30-1、第7番 ハ短調 op.30-2

 

●10月20日 ムジカノーヴァ11月号

「コンクール課題曲にチャレンジ!」解説

ハイドン ソナタ  Hob.16/G1 第1楽章の解説を担当

 

●10月30日

カラー図解《ピアノの歴史》(河出書房新社)

新装版初版発行

 

●10月20日

レコード芸術11月号:特集「2001〜2021 21世紀生まれ」のベスト・ディスク「フォルテピアノ・チェンバロ」録音 ベスト30

CD「ラ・カンパネラ」が第8位

○10月25日 京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ

第24回 京都の秋 音楽祭『3つの時代を巡る楽器物語』第2章〜ベートーヴェンとシュトライヒャー〜

ナビゲーター:平野 昭

L.v. ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第30番 ホ長調 作品109、ピアノ・ソナタ 第31番 変イ長調 作品110、ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調 作品111

□11月7日 NHK FM

クラシックの迷宮

ベートーヴェンとピアノ〜ベートーヴェン生誕250年〜と題された回で、浜松市楽器博物館コレクションシリーズCD15「月光・春〜ワルター・ピアノと弦によるベートーヴェンの輝き〜」から小倉貴久子の演奏する「ピアノ・ソナタ第14番 嬰ハ短調 作品27第2〔月光〕から第1楽章」が放送されました。

☆11月12日 東京文化会館 小ホール

シリーズコンサート 小倉貴久子《フォルテピアノの世界》第1回 〜ベートーヴェン初期・中期・後期のソナタを3台のフォルテピアノとともに〜

L.v. ベートーヴェン:クラヴィーア・ソナタ 第1番 へ短調 作品2-1(ヴァルター・モデル)、クラヴィーア・ソナタ 第23番 へ短調 作品57「熱情」(ブロードウッド ca1800)、クラヴィーア・ソナタ 第29番 変ロ長調 作品106「ハンマークラヴィーア」(J.B.シュトライヒャー)

 

 18世紀末から19世紀半ばまでのスタイルの楽器が3台、舞台に並ぶ。小倉がそれらを弾き分けて、作曲家の創作と当時の楽器のありようとの抜き差しならぬ関係を、浮き彫りにしていく。

 作品2−1(第1番)の冒頭、鼻にかかったような中低音から、抜けのよい高音へと移りゆく上行音形が、雲の晴れていくような様子に仕上がる。音域によって音色の異なるヴァルター・ピアノの特性ゆえだ。その音色の違いが子音(音の出端の雑音成分)の利いた発音と相まって、複数の「登場人物」を描き出す。

《熱情》の楽器はブロードウッド製。ヴァルターの低音部にあった重々しさが、全音域におよぶ。サウンドに厚みが増える一方、子音は後退気味。おしゃべりの内容から音色のふくよかさへと時代の好みの移る様子がわかる。こうした二律背反が、シュトライヒャー・ピアノを使った《ハンマークラヴィーア》になると統合される。楽器が子音の多彩さ・音色の差異・サウンドの広がりのすべてを備えるからだ。その結果、大きな音楽空間のなかで盛んにおしゃべりを交わし合うような楽想が、会場に広がる。作品と楽器それぞれの特長、されに両者の関係をくっきりと縁取った奏者の腕前に唸らされた。(音楽の友2021年1月号 Concert Reviews 澤谷夏樹氏の評)

◯11月15日 大阪大学講堂

シューベルト・連弾コンサート(佐藤卓史&小倉貴久子)

F.シューベルト:ハンガリー風ディヴェルティメント D818、フランス風の主題によるディヴェルティメント D823

 

□11月18日 ピアノ音楽誌「ショパン」12月号

特集〈ピアノ・デュエットー連弾って楽しい!ー〉の中『連弾 of 古楽器』を執筆

○11月29日 浜松楽器博物館 音楽工房ホール

浜松市楽器博物館 企画展「知られざるベートーヴェン」関連コンサート
イギリス式アクションの開花 ブロードウッド・ピアノ

G.F.ピント:グランド・ソナタ ハ短調、J.ハイドン:変奏曲 へ短調 Hob.17:6、L.v.ベートーヴェン:ソナタ ハ短調 作品13「悲愴」、ソナタ へ短調 作品57「熱情」

○11月30日 カフェ・モンタージュ(京都市中京区)

シューベルト・連弾コンサート(佐藤卓史&小倉貴久子)

F.シューベルト:ハンガリー風ディヴェルティメント D818、フランス風の主題によるディヴェルティメント D823

○12月1日 ハーモニーホールふくい 大ホール

ベートーヴェン生誕250周年記念シリーズ vol.4《ベートーヴェンの室内楽》

共演:小宮正安(企画構成・解説)、オルケストル・アヴァン=ギャルド/渡辺祐介(バス)、満江菜穂子(クラリネット)、山本 徹(チェロ)

ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第20番 ト長調 op.49-2 から 第2楽章、歌曲「8つの歌」から『五月の歌』op.52-4・歌曲「愛されない男のため息 - 愛の応え」WoO118・ピアノ三重奏曲 第4番 変ロ長調「街の歌」op.11

○12月9日 東京文化会館 小ホール

佐藤卓史シューベルトツィクルス 第13回 4手のためのディヴェルティメント(ゲスト:小倉貴久子)

F.シューベルト:ハンガリー風ディヴェルティメント D818、フランス風の主題によるディヴェルティメント D823

 

評 東京藝術大学、ハノーファー音楽大学、ウィーン国立音楽大学で学び、数々の国際コンクール入賞のなかでもシューベルト国際コンクール優勝を機に、一気に世界の舞台へ躍り出るに至った佐藤が、2014年にスタートしたシューベルトのピアノ関連器楽曲全曲演奏会「シューベルトツィクルス」も、回を重ねて第13回。今回は「4手のためのディヴェルティメント」で、佐藤の古楽器の師でもある小倉貴久子と共演。最初に佐藤のソロで「ハンガリーのメロディ」。何とも素朴で温かく、一度聴いたらつい口ずさんでしまうような優しいメロディ。佐藤はオードヴルのように奏し、しかしそこに伏線か。続いて小倉との「ハンガリー風ディヴェルティメント」。前曲のテーマがデュオとなり、リズムを操る佐藤(セコンド)と小倉(プリモ)の展開に惹き込まれていく。ファンタジックな楽想のなかでうごめく行進曲風のリズム(1)、印象的なシンコペーション(2)、そして主題から長大に発展していくプロセスは愉しく(3)、デュオの魅力を再認識。

 ショパンがスケルツォやエテュードをカテゴリーとして昇華させたように、ティヴェルティメントが意味する「楽しさ」を、シューベルトが作品として昇華させたことを示す今回のプログラム。「フランス風の主題によるディヴェルティメント」では、デュオの形態の進化をも二人は弾き示した。シューベルトが尊敬してやまなかったベートーヴェンの音楽から、初期ロマン派への瑞々しい移行。大規模な構成のなかでそれらが随所に聴かれ(1)、縦横の和声を扱う小倉(セコンド)の繊細な技術にまず脱帽。朗々と歌う佐藤(プリモ)は変幻のリズムが巧く(2)、絶えることなく畳み込んでいくモティーフとデモーニッシュな展開など(3)、交響曲ほどの規模もあっという間だった。名手二人に美音で反応したベーゼンドルファーにも拍手を送りたい。(音楽の友2021年2月号 Concert Reviews 上田弘子氏の評)

 

◯12月19日 東音ホール

第5回ソナタコンクール ソナタB部門全楽章コース本選

審査員

 

◯12月20日/21日 大阪府豊中市ハーモニーホール

ピティナ・ステップ審査&セミナー

セミナー:古典派の語法〜当時ポピュラー音楽だったモーツァルト、ベートーヴェンを、現代のピアノで生き生きと演奏するためのヒント〜

 

●12月23日 音友ムック(ムジカノーヴァ編)

これで万全!名曲の教え方

モーツァルト:キラキラ星変奏曲を担当