浜松市楽器博物館 コレクションシリーズ28

ショパン&リスト エチュード集 〜プレイエル&エラール・ピアノによる〜

フォルテピアノ:小倉貴久子

 

収録曲:

F.F.ショパン:

《12のエチュード》 作品10

第1番 ハ長調、第2番 イ短調、第3番 ホ長調〈別れの曲〉、第4番 嬰ハ短調、第5番 変ト長調〈黒鍵〉、第6番 変ホ短調、第7番 ハ長調、第8番 ヘ長調、第9番 ヘ短調、第10番 変イ長調、第11番 変ホ長調、第12番 ハ短調〈革命〉

《12のエチュード》作品25

第1番 変イ長調〈エオリアン・ハープ〉、第2番 ヘ短調、第3番 ヘ長調、第4番 イ短調、第5番 ホ短調、第6番 嬰ト短調、第7番 嬰ハ短調、第9番 変ト長調〈蝶々〉、第10番 ロ短調、第11番 イ短調〈木枯らし〉、第12番 ハ短調〈大洋〉

F.リスト:

パガニーニ大練習曲集 S.141

第2曲 変ホ長調〈オクターブ〉、第3曲 嬰ト短調〈ラ・カンパネラ(鐘)〉、第4曲 ホ長調〈アルペジオ〉、第6曲 イ短調〈主題と変奏〉

使用ピアノ:

ショパン:プレイエル パリ 1830年 突き上げ式 シングル・エスケープメント 78鍵

リスト:エラール パリ 1874年 突き上げ式 ダブル・エスケープメント 85鍵

録音:ショパン:2006年5月29日〜6月1日、リスト:2010年4月21日〜22日 アクトシティ浜松音楽工房ホール

発売:2010年12月

企画・制作:浜松市楽器博物館

録音・製作:コジマ録音

解説:小倉貴久子

LMCD-1922 3,190円(税込価格)

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CD:浜松市楽器博物館 コレクションシリーズ28 ショパン&リスト エチュード集 〜プレイエル&エラール・ピアノによる〜

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このディスクは「レコード芸術」で準特選盤。また、朝日新聞「for your Collection」、毎日新聞「私の3枚」及び讀売新聞「サウンズBOX」のコーナーで紹介されました。

 2006年にプレイエルのピアノでショパンの作品集を録音した際に、ショパンの練習曲も同時に録音しました。いつかエチュード集としてアルバムにできたらと...。200年近く歴史を眺めてきた古いピアノですが、このプレイエルは、まだ現役並の若々しさを備えたピアノなので、その性能と19世紀的ピアニズムを録音しておきたいと考えたのです。そのカップリングとして、リストの練習曲をエラールのピアノで入れることができたら、2人の作曲家の個性の違い、2台の異なるピアノの特性の比較が興味深いのではないかと思いつき、2010年にエラールのピアノでリストの練習曲を収録し、本アルバムとなりました。

 プレイエルのピアノは1830年製、エラールのピアノは1874年製とほぼ半世紀の隔たりがあり、同時期のものではありません。プレイエルには初期のフォルテピアノの響きの名残が、エラールには現代のピアノへの道が感じられます。どちらも19世紀のピアノ音楽の道標として重要な役割を果たした楽器です。それぞれの個性をお楽しみいただけたら嬉しいです。

小倉貴久子

・・小倉貴久子が弾くエチュード集は、プレイエルの機能を限界まで使い切る激烈な演奏。ロマン派の申し子、ショパンの裡を吹き荒れた嵐が聴き手を襲う。・・(朝日新聞2010年12月9日夕刊 "for your Collection"矢澤孝樹氏の評より)

 

・・薫り高いプレイエルによるこの演奏は清潔感にあふれ、透明でくっきりとした音構成はショパンの原点を聞く思いである。・・(毎日新聞2010年12月15日夕刊「私の3枚」西原 稔氏の評より)

 

・・聞きなれた曲の新たな側面が次々にあらわにされる面白さは抜群。「ラ・カンパネラ」の連打部分の色合いなど、なるほど当時はこのように響いたのか、と納得させられる。(讀売新聞2010年12月16日夕刊「サウンズBOX」の評より)

 

・・まさしく驚きとしか言いようもない。彼女の指は文字どおり天衣無縫、信じられぬばかりの敏速さと的確さをもって鍵盤上を経めぐるのである。これなら、自信を込めて、ショパンの作品中からあえて《練習曲集》上下2巻を選んだわけも、よくわかる。これだけ弾けていれば、もう何も言うことはない、という位にあっさりと、ショパンもリストもこの人は弾いてのけるのだ。・・(レコード芸術2011年1月号「新譜月評」濱田滋郎氏の評より)