フォルテピアノ:小倉貴久子
収録曲:
J.L.デュセック (1760-1812):ソナタ 変ロ長調 作品23
J.ハイドン(1732-1809): イギリス・ソナタ ハ長調 Hob.16:50
J.フィールド(1782-1837):ソナタ 変ホ長調 作品1-1
M.クレメンティ(1752-1832):ソナタ ロ短調 作品40-2
L.v.ベートーヴェン(1770-1827):ソナタ ハ長調 作品53「ヴァルトシュタイン」
使用フォルテピアノ:ジョン・ブロードウッド&サン 1802年頃 ロンドン A=410Hz
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このディスクは平成24年度文化庁芸術祭レコード部門にて《大賞》を受賞しました。「レコード芸術」で特選盤、「音楽現代」推薦盤、「CDジャーナル」今月の推薦盤のコーナーで紹介されました。またレコード芸術2020年12月号の特集「新時代の名曲名盤500 vol.3 ベートーヴェン」で第14位(ヴァルトシュタイン・ソナタ)。
18世紀末から19世紀にかけてのイギリスのブロードウッド社は、飛ぶ鳥も落とす勢いで、ヨーロッパ中にその名が広く知られていました。物理学者や音響学者の科学的意見を取り入れて製作されたピアノは、当時の作曲家&演奏家たちの憧れの的でした。新しい時代の到来を予感させたブロードウッド社の近代的なピアノは、産業革命に沸く当時のイギリスの社会状況とも一致して、19世紀にピアノ文化が花開く一端を担ったのです。・・・
本アルバムでは、1793年から1804年までの、18世紀から19世紀をまたぐ約10年間の作品に焦点をあてたプログラムを組みました。
(小倉貴久子「アルバムに寄せて」より)
・・玉を転がすような軽やかなタッチのウィーン式(跳ね上げ式)と違って、イギリス式は重厚で力強いタッチと響きを特徴とする。筆者の見るところ、このような楽器に小倉のピアニズムはよく合っている。いつものように非凡な集中力と曲への同化力を発揮し、楽器の音色を良く引き出すと同時にいずれもパッションに溢れたダイナミックな演奏を聴かせている。たとえば、ハイドンの第1楽章の噛み付きの良いタッチはフォルテピアノならでは。俊敏な指廻りが作曲家の機知をよく表現しているし、《ワルトシュタイン》ではヴィルトゥオーゾ振りを発揮。・・・(レコード芸術 2012年6月号の新譜月評。那須田務氏の評より)
・・小倉貴久子いつもながら楽器を最深度まで血肉化した熱いパフォーマンスを繰り広げる。ボトムから突き上げる力強い楽器の鳴りを駆使し、華麗なデュセック、諧謔のハイドン、快活なフィールド、疾風怒濤のクレメンティ(名曲!)と自在。そして星雲状の主和音の音塊から立ち上がる「ヴァルトシュタイン」には興奮を禁じ得ない。鍵盤を叩けば産業革命の音がする!(CDジャーナル 2012年6月号のNEW DISCS今月の推薦盤、矢澤孝樹氏の評より)