Gioachino Rossini
ロッシーニ《小ミサ・ソレムニス》小荘厳ミサ曲
Gioachino Rossini(1792-1868)"Petite Messe Solennelle"
ピアノ2台とハルモニウム伴奏によるオリジナル版
2024年10月20日(日)
13:30開場/14:00開演
第一生命ホール[東京]
指揮・音楽監督:渡辺祐介
ソプラノ:中江早希 メゾ・ソプラノ:山下裕賀
テノール:中嶋克彦 バリトン:黒田祐貴
フォルテピアノ:小倉貴久子・加藤美季
ハルモニウム:高橋博子
合唱:マヨラ・カナームス東京 WebSite
*演奏内容および出演者は、やむを得ない事情により変更になる場合がございます。
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【後援】日本ロッシーニ協会
「私の老いの最後の大罪」
オペラ作家・ロッシーニが晩年に手掛けた宗教音楽の傑作《小ミサ・ソレムニス》
歌と鍵盤楽器が美しくも厳粛な響きを織りなす、演奏時間約80分の至福。
4人の歌手、混声合唱、2台ピアノと1台のハルモニウムの異例な楽器編成をもち、自筆楽譜の神への献辞に「私の老いの最後の大罪」と書かれた《小ミサ・ソレムニス》は、オペラ作曲家ロッシーニが晩年に生んだ宗教音楽の傑作である。1864年にパリの貴族の邸宅で行った初演と翌年の一度きりの再演で封印し、楽譜の出版と演奏を禁じたこの作品の特質は、ピアノのリズミカルな音楽にオルガンが神秘的な色彩を添える〈キリエ〉でも明らか。澄み切った青空の微風のように爽やかに流れ、複雑な転調を重ねても自然さを失わないのだ。ベルカントの神髄をなす独唱曲と重唱があり、合唱も静謐なハーモニーとは別に壮麗な瞬間を現出し、スイング感覚のフーガ〈クム・サンクト・スピリトゥ〉で聴き手を驚かせる。バッハを彷彿とさせるピアノ独奏の〈宗教的前奏曲〉を含み、劇的な嘆願〈アニュス・デイ〉で閉じられる本作の魅力と革新性は、躍動するリズムと緩急強弱を身体感覚に備えた指揮者・渡辺祐介、日本での初使用となる19世紀のフォルテピアノ2台とハルモニウム、卓越した4人のソリストと合唱団「マヨラ・カナームス東京」により、余すところなく開示されるにちがいない。
(日本ロッシーニ協会 会長・水谷彰良)
*当ページの情報はマヨラ・カナームス東京第11回定期演奏会のパンフレットより転載したものです。公演の詳細についてはマヨラ・カナームス東京のオフィシャルページをご覧ください。