(一社)日本ピアノ調律師協会 関東支部 主催
イタリアの風にのせて
2019.10.21(月)19:00開演(18:30開場)
豊洲シビックセンターホール
当公演は終了しました
全席自由 3,500円
チケット特典 調律見学無料(10:00〜15:00)
使用楽器 クリストーフォリ ピアノ(久保田彰製作)
タンゲンテンフリューゲル(久保田彰製作)
ファツィオリ F278
協力 久保田チェンバロ工房
約300年前イタリアで生まれたピアノ。同じ頃ドイツでも弦を打つシステムの鍵盤楽器タンゲンテンフリューゲルが発明されました。第1部ではピアノ発明家の夢を追体験します。クラシック音楽史の中でイタリアは音楽文化の中心地でした。第2部では1981年創業のイタリアのピアノ「ファツィオリ」とともに、イタリアに焦点を当てたプログラムをお楽しみいただきます。
【第1部】ピアノ発明家の夢
〜クリストーフォリとタンゲンテンフリューゲル〜
D.スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.9
L.ジュスティーニ:ソナタ イ長調 作品1-8
J.S.バッハ:ファンタジーとフーガ イ短調 BWV904
W.A.モーツァルト:ソナタ ト長調 K.283(189h)
【第2部】イタリアの風
〜クリストーフォリとファツィオリ〜
B.マルチェッロ:ソナタ ト短調
M.クレメンティ:ソナタ ロ短調 作品40-2
O.レスピーギ:6つの小品より〈甘美なワルツ〉
C.ドビュッシー:〈喜びの島〉
ピアノの誕生 クリストーフォリの描いた夢
1700年頃イタリアでピアノの最初とされる楽器が誕生しました。
フィレンツェの楽器職人であったバルトロメオ・クリストーフォリが、当時、全盛を誇っていたチェンバロに、ハンマーで弦をたたいて音を出す仕組みをとりこんだその楽器は、Glavicembalo col piano e forte(弱音と強音をそなえたチェンバロ)として雑誌に紹介されました。クリストーフォリはいったいどんな想いでこの楽器を製作したのでしょうか。今回のコンサートでは、世界に3台だけ現存するもののうち、1726年にクリストーフォリが製作したモデル(ライプツィヒ大学楽器博物館所蔵)を、久保田彰氏が復元したレプリカをお借りしました。小倉貴久子さんに、ピアノ発明家クリストーフォリのピアノで、ピアノのために書かれた初めてのソナタ、ジュスティーニの作品を披露していただきます。
タンゲンテンフリューゲル 失われた夢
クリストーフォリと同じく1700年代に、チェンバロに弦を打つ仕組みを組み込んだ、Tangentenflügelという楽器が誕生していました。鍵盤を押し下げる力を利用して、木片を弦にむかって飛ばして音を出すこの楽器は、チェンバロと似た音色をしていながら強弱もつけることができました。モーツァルトがザルツブルク時代に弾いていたことで知られています。Ch.G.シュレーターが1717年に書いた設計図を元に久保田彰氏が2017年に仕上げた楽器をお借りして演奏していただきます。
FAZIOLI 未来へとつづく夢
ファツィオリ社は、クリストーフォリの生まれた地、イタリアで、1981年に創業しました。過去から絶えず改良されてきたピアノの発達の歴史を引き継ぎ、さらにこれから先、未来へ向かって革新を続けているその情熱は、現在多くの人々の心をひきつけています。今回は、NHKドキュメンタリー「もうひとつのショパンコンクール〜ピアノ調律師たちの闘い〜」でも話題となりました、越智晃さんに調律していただいたピアノで演奏していただきます。
豊洲シビックセンターホール
東京都江東区豊洲2-2-18 TEL03-3536-5061
東京メトロ有楽町線「豊洲」駅 7番出口より徒歩1分
新交通ゆりかもめ「豊洲」駅 改札フロア直結
イープラス 当公演のページ
チケット:メヌエット・デア・フリューゲルの預かり分は販売完了しました。ほかのプレイガイドでお求めください。